切開法重瞼術~腫れの落ち着きの早かった症例~
25歳女性の全切開法による二重術です。
切開法の重瞼術の長所は埋没法よりくっきりした二重が作れること、そしてそれがほとんどの場合一生維持できることです。
その半面、術後の腫れが大きく大体の仕上がりは約3ヶ月後といったところでしょうか。
ただし3ヶ月で完全に完成ではありません。
術後約1年にかけてゆっくりと傷跡はさらに目立たなくなり二重の幅や形も自然になっていきます。
一般の人が心配されることの多い傷跡ですが、形成外科出身のベテラン美容外科医が丁寧に手術すればそれほど目立ちません。
きれいで目立たない傷跡で仕上げるポイントは皮膚や皮下組織を取り過ぎないこと、丁寧な縫合を心がけることのほかに創縁をピンセットで強くつまんだりせず愛護的な操作を心がけることでしょうか。
愛護的な操作を心がけるというのは、われわれ形成外科医が研修医の頃から徹底的に教え込まれる基本的方針のひとつで形成外科的縫合法の根幹をなす技術です。
この患者様の場合かなり眼窩脂肪が多かったため、取り過ぎにより窪んでしまって三重にならないように注意しながら脂肪を多めに切除しています。
術後3ヶ月までの腫れ方の治り具合と傷跡の様子をご覧ください。
5日後に抜糸した時点ではさすがに腫れが強く二重が広いですが、2週間後にはもうすでにかなり落ち着いてきているのが分かると思います。
人によってはこれくらい幅のある二重を好まれる方もいるのではないでしょうか。
術後1ヶ月でほぼ患者様の希望の重瞼幅に落ち着きました。
これはかなり腫れの落ち着き方の早い症例で、普通はもう少し長引きます。
腫れが長引きやすい原因としては眼輪筋や瞼板前軟部組織が厚い場合や広い幅の二重を作成した場合などがあります。
-2023.08.21
院長ブログ