超音波たるみ治療器ウルセラについて
今日は当院で導入しているたるみ治療器ウルセラのことについて書きたいと思います
まず、顔のたるみの治療法を考えるためには、どうして加齢とともにたるみが出るのかの原因を理解する必要があります
①皮膚では真皮層のコラーゲンが少なくなり、ハリが失われる
②皮下組織では脂肪が委縮したり変形し、弾力を失うとともに皮下脂肪をささえるコラーゲン線維がゆるむ
③筋肉では筋膜が衰え、皮膚や皮下組織をささえられなくなる
このような仕組みでたるみが出現するため、たるみを根本的に改善するには皮膚・皮下組織・筋肉とそれぞれの層に働きかけることが必要になってきます
医療機械の進歩した現在でも最強のたるみ治療法は、切るフェイスリフトだということに異論を唱える美容外科医はいないでしょう
それは余剰の皮膚切除を含めてSMASと呼ばれる筋膜の処理も外科的に行うため効果が大きいのです
しかしある程度以上の熟練した美容外科医でないと十分な剥離を行わないのでその効果も薄れるだけでなく、合併症のリスクも高まりますし、患者様にとっては長いダウンタイムが必要になるので敷居の高い治療法だといえます
では、医療機器によるたるみ治療とはどのようなものでしょうか?
現在世界中で行われている施術は、大きく分けると光もしくはレーザー治療、高周波RF治療、超音波ウルセラリフトの3つです
どれも、組織にエネルギーを与えることにより組織を収縮させるとともに自己のコラーゲンの生成を活性化させるものですが、決定的に違うのはそのエネルギーが到達できる深さなのです
光もしくはレーザー治療は深くても真皮層までしか届かないのでその効果は皮膚にハリが出るといったところでしょう
高周波RF治療はもう少し深い皮下脂肪層までエネルギーが届きますので、皮膚のタイトニング効果が期待できます
ウルセラリフトは、超音波を発生させるプローベを付け替えることにより、真皮層・皮下脂肪層・筋膜に選択的にエネルギーを届けることができるので高いリフトアップ効果が期待できるのです
この選択的にというところが最大のポイントで、それは皮膚表面をやけどさせることなく深い層にピンポイントでエネルギーを照射できるので、その結果組織がギュッと収縮し即時的なリフトアップ効果が出るだけでなく、自己治癒力によってコラーゲンの増加が促進されるため長期間リフトアップ効果が続くということになります
-2014.10.25
院長ブログ