ヒアルロン酸注入による豊胸術~針跡の目立ちにくい腋窩からの注入法~
47歳女性の豊胸術の症例です。
ヒアルロン酸注入によるバストの上半分の部分的な豊胸を希望されました。
左右それぞれ60ccずつのヒアルロン酸を注入しています。
正面からの写真ではわかりにくいかもしれませんが、3枚目および4枚目の斜めからの写真でバスト上側のラインが少しふっくらしているのがわかると思います。
ヒアルロン酸は約1年で吸収されて元に戻ってしまいますので繰り返し注入するか、いずれは脂肪注入などを考えていってもいいかと思います。
この症例は腋窩に刺入したカニューレからヒアルロン酸を注入しています。
多くの美容外科医は注入による豊胸術を行う際、乳房下溝線(アンダーバストライン)に刺入点を置きます。
乳房下溝線の針跡は単回の施術ではほとんど問題にはなりませんが、ヒアルロン酸という吸収素材の特徴から頻回に施術を希望される方もおられ、この場合針跡の色素沈着などで意外に乳房下溝線の針跡は目立ちます。
上側だけに部分的に注入したい場合には乳房下溝線などから注入するより簡単で針跡も目立たないので腋窩からの注入の方がおすすめです。
もちろん乳房全体に及ぶ注入でも長いカニューレを用いて腋窩から注入することは可能です。
1ヶ月ほど経てば腋窩の針跡はほとんどわからなくなります。
欲張って多量のヒアルロン酸を注入するとやや硬さが目立つほか、頻度は極めてまれですが感染を起こすリスクがゼロではありません。
-2023.09.04
院長ブログ