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裏ハムラ法手術後の小じわの増加についての考察

47才女性の裏ハムラ法手術症例です。
下眼瞼は加齢により眼窩隔膜(眼窩脂肪を包んでいる線維性の組織)が弛緩してきて眼窩脂肪の突出をきたし、これがいわゆる目袋の膨らみとなります。
また膨らみの尾側(下方)では鼻瞼溝や瞼頬溝といった窪みが目立ってきて、こちらが下まぶたのクマの原因になります。

ハムラ法というのはこの突出した眼窩脂肪を窪みの位置に移動(再配置)する概念で、この操作を瞼の裏側から行う術式が裏ハムラ法になります。
皮膚側から操作しないのでダウンタイムが短くて済む優れた方法なのですが、欠点もあります。

それは膨らんだ目袋を平らに整地しなおすわけですから、若干の皮膚のだぶつきが生じる可能性があるということです。
膨らんだ紙風船の空気を抜くとしわしわになることを想像してみるとわかりやすいと思います。
もちろん皮膚にはある程度の伸縮性があるので紙風船のようにしわくちゃになることはないですが、小じわが若干増える可能性はあります。

小じわが増えやすい症例としては
①目袋の膨らみがかなり大きく、眼窩脂肪の移動だけでなく一部の眼窩脂肪の摘出を伴う様な症例
②すでに皮膚のたるみやしわがある症例
③40~50才代以降の症例(皮膚の伸縮性の低下が原因?)
などが考えられますので、これに当てはまる場合には術前に十分説明させていただいています。

このモニター様の場合も見方によっては小じわがほんの少し増えたように見えなくもありません。
ただしほとんどの患者さんは小じわが少し増えたことよりも目袋の膨らみやクマがすっきりしたことに満足されておられるように感じます。


2023.03.06

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