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裏ハムラ法手術(術者と患者側の術後評価の相違について)

43才女性の裏ハムラ法手術症例です。
裏ハムラ法は瞼の裏側から手術を行うため皮下出血や術後の腫れが少なくダウンタイムが比較的短くて済む非常に優れた方法です。
この患者さんの場合、3日目に圧迫テープを除去した際にはむくんでいるものの目立った皮下出血は見られませんでした。
比較的むくみやすい体質なのか1ヶ月検診でもまだ少し膨らみが残存しているように見えますが3ヶ月検診ではほぼフラットに仕上がっているのが分かると思います。

当院ではモニター患者様の契約要件として術後経過及び結果の画像をweb上に公開して宣伝目的に使用することの承諾および手術を受けての感想やクリニックの評価をGoogleの口コミに投稿してもらうこととしています。

この患者さんは3ヶ月検診の直前に星二つの低評価で投稿されていました。
本人曰く右下瞼のしわが増えた(画像では全く確認できず)、術前にはなかった涙袋が出来た(人それぞれですが一般的にはむしろいいことなのでは?)、左下瞼が硬い(術後一旦は必ず硬くなり時間とともに柔らかくなると説明させていただきました)とのことです。
モニター患者さんだからといって必ず高評価を下さなければならないということは全くないのですが、術者サイドから見ると非常に結果がきれいなだけにこの評価には大いに落胆し、最後の検診でルーティーンで撮影している動画も撮り忘れるほどでした。
診察後に看護師が結果は良いように思うと説明したところ、悪い口コミを書き過ぎたので修正しようかなと言っていたようですが現在では口コミそのものが削除されています。
細かいことを言うとこれはモニター契約違反です。

まあそれはいいのですがここで私が強く感じたことは術者と患者側の術後評価には大きな相違が生じる場合があるということです。
全ての症例において術後経過(腫れや皮下出血の有無など)や結果が100点満点であることに越したことはないのですが、現実には不可能です。
よく言われるのは完璧主義者は美容外科手術を受けるのに向いていないということです。
そのような方は自分が思い描いていた100点満点の経過や結果と少しでも食い違いがあると落胆し低評価を下すことになります。
もちろん結果がかなりひどい場合はそのような評価も仕方ありませんが、術者側からすれば本症例はそれには該当するとは思えません。

当院のGoogle口コミにも明らかに嫌がらせ目的かと思われる投稿も散見されますが、病院選びにおいて画像などの証拠能力のある情報を一切伴わないそのような匿名での口コミに踊らされるのではなく、医者の経歴や症例写真などを参考にして自ら判断されるのが賢明かと思われます。


2023.05.15

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