ウルセラはリスクやダウンタイムがゼロではありません。大切なことは、適切な対処法を用意しておくことです。
リスクについて
熱傷
トランスデューサと皮膚が良好に接着していない場合や、皮下の浅い部位に骨が存在する場合などに白色または赤色の線状の隆起した熱傷瘢痕を生じる可能性が報告されています。
(多くの場合は1カ月以内に自然治癒します。)
- 当院の対策方法
- エコーのモニター画面でトランスデューサと皮膚が良好に接着していることを確認しながら超音波を照射していくことに尽きます。トランスデューサに塗布するジェルが多すぎても少な過ぎても皮膚との良好な接着を妨げるため、モニター上での頻回な確認が重要になってきます。
また浅い部位に骨が存在する箇所もモニター上で確認できます。その場合には骨の深さにまで超音波が届かないトランスデューサに付け替えて照射を行っていきます。
神経麻痺
顔面の知覚をつかさどる三叉神経(眼窩下神経、オトガイ神経)、運動をつかさどる顔面神経(側頭枝、下顎縁枝)などに誤って超音波を照射した場合に、一時的な神経麻痺の報告があります。(最長で1.5カ月ほどで治癒し永続的な麻痺を残すことはありません。)
- 当院の対策方法
- 顔面の解剖学に熟知している形成外科専門医が施術前に神経の位置をマーキングしてから超音波の照射を行いますのでそのリスクは限りなくゼロに近いものになります。
ダウンタイムについて
紅斑(赤み)
治療直後の施術部位は紅斑(赤み)が現れることがあります。通常は施術終了後2、3時間以内に消失します。
浮腫(腫脹、腫れ)
治療直後の施術部位は紅斑(赤み)が現れることがあります。通常は施術終了後2、3時間以内に消失します。
内出血(あざ)
治療直後の施術部位は紅斑(赤み)が現れることがあります。通常は施術終了後2、3時間以内に消失します。
- 当院の対策方法
- 上記の紅斑、浮腫、内出血はどんなに注意してもその出現リスクをゼロにすることは出来ませんが、出来るだけ早い期間で症状の消失を図るのに重要なのはなんといっても冷却です。
当院では照射終了箇所から順次、冷却した生理食塩水ガーゼで湿布を行い、全照射終了後には約10~15分ほど保冷パックでの冷却を行っていただきます。
こうすることで紅斑、浮腫を最小限に抑えることが出来ます。
日常生活での注意点
シャワー
当日より可能です。洗顔
施術直後より可能です。入浴
シャワーは当日より可能ですが、入浴は翌日からの方が無難です。飲酒
過度の飲酒は当日は避けるようにしてください。お化粧
施術直後から制限ありません。運動
翌日より可能です。プール
翌日より可能です。日焼け
ウルセラの施術を受けたから日焼け厳禁というわけではありませんが、しみ・しわ・たるみといった肌の老化現象の原因となる紫外線は出来るだけ避けた方がいいでしょう。
しっかりと日焼け止めクリームで紫外線対策して健康な肌を維持するように心掛けてください。